大掃除は「煤払い(すすはらい)」という行事がもとになっており、昔から1年分の汚れを落とすために行われてきました。
恒例行事になっているため、「大掃除が終わらないと、年越しの気分にならない」と感じる人もいるのではないでしょうか。
今回は全国の男女500人にアンケートを実施。
「大掃除を始める時期」や「大掃除で面倒なこと」について聞きました。
【調査概要】
- 調査対象:全国の男女
- 調査期間:2023年11月15日~17日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性367人/男性133人)
- 回答者の年代:10代 0.4%/20代 18.6%/30代 39.2%/40代 24.8%/50代 14.6%/60代以上 2.4%
年末の大掃除を始めるのは「12月下旬」
全国の男女500人に、年末の大掃除を始める時期を聞いたところ、最も多かったのは「12月下旬」と答えた人で32.6%でした。
「仕事納めのあと」や「クリスマスが終わってから」と答えた人も目立ち、年末ギリギリに大掃除する人が多い印象です。
一人暮らしや共働きだと、年末の休みになってからでないと、まとまった時間を確保しにくいのかもしれません。
また「普段からこまめに掃除している」などの理由で、大掃除はしないと答えた人も1割超。
時期にはこだわらず、いつも気持ちよく過ごせることを重視している人も多いのかもしれません。
年末の大掃除で一番面倒くさいのは「窓・サッシの掃除」
年末の大掃除で面倒くさいこと、堂々の1位は「窓・サッシの掃除(160人)」でした。
窓やサッシは汚れが溜まりやすいですし、一戸建てだと数が多いのも面倒ですね。
次ぐ2位は「換気扇の掃除(139人)」、3位「キッチンの掃除(56人)」、4位「浴室の掃除(38人)」と続きます。
油汚れやカビが発生しやすい場所は、掃除に時間も手間もかかるため、面倒と感じる人が多いようです。
1位 窓・サッシの掃除
- 2階は外から掃除ができないので、難しいから(20代 女性)
- かなりたくさんの窓があるから。寒いから(30代 女性)
- 窓がたくさんあるし、きれいにするには開け閉めしながら水拭きと空拭きを両方する必要があり、時間がかかる。また窓を開けると寒い(40代 男性)
1位は「窓・サッシの掃除」でした。
「数が多い」「寒い」「きれいにするまで時間がかかる」などの回答が寄せられました。
窓を中途半端に掃除すると、拭き跡が残るなどして「掃除したのにきちんときれいにならない」と感じます。
また窓ガラスを拭けばいいだけではなく、サッシや網戸の掃除もあるので面倒ですよね。
窓が手の届きにくい場所にあると、脚立が必要になるなど「面倒くささのレベル」がアップします。
窓を開けたり水を使ったりするため、「寒い」「冷たい」といった点でも冬に掃除するのは億劫になってしまいますね。
2位 換気扇の掃除
- 油汚れがなかなか落ちないから(20代 男性)
- 換気扇は時間がかかるし、ずっと上を向いているのでとても疲れる(40代 女性)
- 高いところにあるので取り外すのが億劫。いざ取り外しても、流しより大きいのでかなり洗いにくく右往左往してしまう。また汚れ自体も油とホコリがこびり付いたもので、何度こすってもなかなか汚れが落ちない(50代 女性)
2位は「換気扇の掃除」です。
アンケートではとくに「油汚れでベトベトになるキッチンの換気扇・レンジフード」を挙げた人が多くなりました。
またお風呂の換気扇もカビがつきやすく、お掃除が面倒な箇所です。
換気扇が取り外せないタイプだと上を向いて作業するのがしんどいですし、取り外せても「部品が大きくて洗いにくい」と感じる人が少なくないようです。
大掃除のときにしか掃除しない換気扇だと汚れが固まって落ちにくくなっているため、かなりの重労働になってしまいます。
3位 キッチンの掃除
- 水垢や油のはねたあとがなかなか落ちない。また電子レンジやポットなど、掃除しにくい形状の物も多いから(20代 女性)
- 専用洗剤を使っても簡単には落ちないほどの、頑固な油汚れになっているから(40代 男性)
- IHコンロですが、飛び跳ねた油で汚れが落ちにくいです(50代 女性)
3位は「キッチンの掃除」でした。
コンロ周りの油汚れや、シンク・蛇口の水垢に苦戦している人が多数。
フラットで掃除しやすいとされるIHコンロでも、油汚れが落ちなくて苦労している人もいました。
また壁や床にも知らないうちに油がはね、隅の方で固まっていることもあります。
頑固な汚れについては「つけおき」「洗剤をパックのようにして時間を置く」といった作業が必要になり、時間がかかるのも「面倒くさい」と感じる理由でしょう。
電子レンジなどのキッチン家電も意外に汚れているので、掃除が必要ですね。
4位 浴室の掃除
- 時間を置かないと取れない汚れがあるから(20代 女性)
- 酸性とアルカリ性の汚れが混じっていて面倒だし、掃除するときの体勢も辛い(50代 男性)
- 天井から下までカビ取り作業に追われる(60代以上 男性)
4位は「浴室の掃除」でした。
とくに、カビ取りが手間と答えた人が多くなっています。
本格的にカビ取りしようと思うと、カビ取り剤をスプレーしてから放置する時間も必要です。
「カビ取り剤や排水管洗浄剤の臭いが苦手で、換気と体調に注意しながら作業するため面倒」という人も。
また普段あまり外さないエプロンの内部はカビが発生しやすいため、「汚そうで見たくない」という回答もありました。
なおエプロンについては「ユーザーが外すのは禁止」としているメーカーもあるので注意しましょう。
5位 家具・家電を動かす
- 家電を移動させたり戻したりするのが煩わしい(30代 女性)
- 重たい棚や冷蔵庫などを移動させるのは疲れる(40代 男性)
- 腰が痛くなるし移動させるのも大変。時間もかかる(40代 女性)
「家具・家電を動かす」が5位でした。
「冷蔵庫」「洗濯機」「たんす」といった大型家電・家具の裏側には、ホコリが溜まりやすいです。
しかし裏側を掃除するためには、家具・家電そのものや周辺の物を移動させる必要があります。
大きな物を動かすのは大変ですし、壁・床に傷をつけたり壊したりしないように気も使いますよね。
大型家電や家具を移動させるのが難しいなら、伸縮するお掃除ワイパーなどのグッズも活用しましょう。
6位 床を拭く
- 雑巾が汚れるたびに洗うのが面倒だから(20代 女性)
- 腰は痛くなるし、腕も疲れるから(30代 女性)
- たくさんの物が床にあるから、いちいち動かす必要がある(60代以上 男性)
6位は「床を拭く」でした。
「普段は掃除機のみだけど、大掃除では拭き掃除もする」という方も多いようです。
物をどけながら床を拭くのは面倒ですし、水を使うと手も冷えます。
四つん這いの姿勢も、腰や膝が痛くなってきついですよね。
ファミリータイプの物件ですと、床面積が広いのでさらに大変です。
7位 収納の整理・掃除
- ウォークインクローゼットが物置化しており、捨てる物がたくさんあるから(30代 女性)
- 服や普段使わない家具などがたくさん詰まっているので、物を全部取り出し、ホコリを取り除いて、また服や家具を入れ直すのに一苦労する(40代 男性)
7位は「収納の整理・掃除」でした。
「物を出して掃除をし、また戻すのが大変」という声が多く寄せられました。
物が多いほど大変になりそうですね。
また、掃除中に懐かしい写真や探していた物を発見してしまい、作業が止まってしまうのも「収納掃除あるある」です。
使わない物をしまい込んでいる人の場合、捨てる物を分別するのに時間がかかることもあります。
年末の大掃除を業者に依頼したことがある人は3.8%
年末の大掃除を業者に依頼したことがあるか人はわずか3.8%。
「高そう」「他人が家に入ることに抵抗がある」などの理由で、利用しようと思わない人が多いのかもしれません。
家全体をやってもらうとそれなりのコストがかかりますが、「自分ではキレイにできないところ」や「触りたくないところ」だけをやってもらうこともできますよ。
なお業者に掃除を依頼したことがある人に依頼した箇所を聞いたところ、「エアコン」「換気扇」「水回り」という回答が多くなりました。
まとめ
アンケートの結果、多くの人が12月になってから大掃除を始めていることがわかりました。
ただ「水を使う掃除は、寒い時期には辛い」という理由で、窓掃除などは夏や秋に行う人もいます。
10月~11月の天気が良い日なら、窓を開け放っての掃除もやりやすそうですね。
大掃除では「窓」「換気扇」など面倒な掃除がたくさんありますので、自分でやるのが辛い場合はプロに任せるのもおすすめです。
例えばキッチンの換気扇掃除だけなら、10,000円~20,000円程度で請け負ってくれる会社もあります。
「きれいな気持ちで新年を迎えたいけど、大掃除は面倒」という人は、大変なところだけでも業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
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