「家の中をスッキリさせるために、屋外に物置があるといいな」と感じている人も多いのではないでしょうか。
家の中に持ち込みたくない大きな荷物がある場合は、屋外物置が便利です。
今回は戸建て住宅にお住まいの500人を対象にアンケートを実施。
「屋外に物置が必要だと感じるか」や「物置に入れるもの」について調査しました。
【調査概要】
- 調査対象:戸建て住宅にお住まいの方
- 調査期間:2024年4月28日~5月7日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性317人/男性183人)
- 回答者の年代:10代 1.6%/20代 12.6%/30代 30.2%/40代 31.0%/50代 18.4%/60代以上 6.2%
自宅の屋外に物置収納がある人は62.0%
戸建て住宅にお住まいの500人に「自宅の屋外に物置収納があるか」を聞いたところ、「ある」と答えた人が多数派で62.0%でした。
戸建てには、庭など屋外の専有スペースがあるため、屋外収納を設置している人も多いようです。
建築時や購入時に家本体のデザインと合わせて導入するご家庭もありますし、外に置きたい荷物が出てきた場合に後付けで設置することも可能。
「庭がない」「屋外のスペースが少ない」という場合も、小型の物置などが設置できます。
自宅の屋外に物置収納が必要だと思う人は76.4%
「自宅の屋外に物置収納が必要だと思うか」という問いには、「とても必要」「まあ必要」と答えた人が合わせて76.4%。
屋外に物置収納があると答えた人は62.0%だったので、必要性を感じながらも、実際には設置できていないご家庭も多いとわかります。
では「屋外に物置収納が必要な理由」「必要でない理由」について、具体的な回答を紹介します。
自宅の屋外に物置収納が必要だと思う理由
- 芝刈り機や薪割り機は家に置けず、外に置くしかないから(20代 女性)
- 家の中に収納しようとすると、ものが多くなりすぎて片付かないため(30代 女性)
- 庭仕事に必要な道具を保管するために必要。家の中に保管すると家が虫や土で汚れてしまうから屋外に必要(40代 男性)
- 雪国なのでタイヤ交換は必須で、タイヤを置いておく場所が欲しい。今は屋外物置がなく一時的に部屋に置いてあるが、タイヤ臭いのでどうにかしないといけないと思っている(40代 女性)
- ガーデニング用の機材が大きいので必要(60代以上 男性)
「屋外で使うものを入れるために必要」という声が多数。
屋外で使う「芝刈り機」「高圧洗浄機」「アウトドア用品」などは大きいものも多く、家の中に収納するのが難しいことも多いでしょう。
また外で使うと土や草がついてしまうため、家の中に収納したくないと感じる人が多いのも納得できます。
家にものが多かったり室内の収納が少なかったりして片付かず、屋外収納に頼っているパターンもありました。
自宅の屋外に物置収納は必要ないと思う理由
- ちゃんと片付けをすれば家の中だけで完結するから(20代 女性)
- 屋外で道具を使用するような趣味がないので、物置は必要ない。また物置に不用品や今は使わないものを入れてしまったら、整理や処分が面倒くさくて一生ほったらかしになると思う(30代 男性)
- 物置を置くほど物を増やしたくないから(40代 女性)
- 2年前まで物置を置いていましたが、20年間使用していませんでした。庭いじりをするような趣味もなく、収納も自宅内で十分です(40代 男性)
- 家を設計するときに、家の中に保管できるスペースを確保した(50代 男性)
「ものが多くない」という回答が目立ちます。
物置を設置することでものが増えてしまうことを心配している人もいました。
戸建てに住んでいても、庭がなかったりアウトドア系の趣味がなかったりする場合には、とりたてて屋外収納の必要性は感じないでしょう。
車があっても、雪が少ない地域で夏タイヤしか使わないなら、冬用タイヤやチェーンを保管しておく場所も必要ありません。
「屋外収納を置かなくていいように、玄関収納が充実している家にした」というご家庭もあるでしょう。
屋外の物置収納に入れるもの1位は「園芸用品・農機具」
「屋外の物置収納に入れているもの」や「入れたいと思うもの」を聞いたところ、1位は「園芸用品・農機具(225人)」でした。
2位「カー用品(143人)」、3位「キャンプ・アウトドア用品(81人)」も多くの票を集めています。
上位には「屋外で使うもの」「大きいもの」が多くランクインしているほか、季節限定で使うものなど使用頻度が低いものもランクイン。
室内に置くと邪魔になってしまうものや、衛生面から室内には置きたくないものを屋外の物置収納に入れている人が多いとわかります。
1位 園芸用品・農機具
- 家の中に収納できなくはないが、畑からの距離が遠いので、いちいち取りに行くのが面倒だから(20代 女性)
- 室内だと汚れるので、屋外の物置きがあるなら物置きに入れたい(30代 男性)
- 土砂や薬剤で床など汚れるのを防ぐためです(50代 女性)
1位は「園芸用品・農機具」でした。
園芸用品や農機具は外で使うものなので、外に置いておくとすぐ使えて便利です。
庭や畑が広いほど、外に物置があると便利でしょう。
また、土などがついた状態で室内に保管したくないという人が多いのも納得できますね。
土の中にいた虫が出てきてしまったり、庭・畑で使った薬が壁や床について変色を起こしてしまったりする可能性も考えられるからです。
なお肥料や薬剤を物置に保管する場合は、容器の蓋をしっかり閉めましょう。
肥料や薬剤が漏れてしまうと、物置の壁・床が腐食する可能性もあります。
2位 カー用品
- 家の中に置くには大きいし、運ぶにも重いので外に置きたい(30代 女性)
- スタッドレスタイヤ。今は屋根の下の雨が当たらない場所にカバーを付けて置いていますが、時間帯によっては日光が当たるので、物置に保管できれば安心(40代 女性)
- ガレージの奥にいろんなものがまとまらずに乱雑に置いてあって外観が悪すぎるので、物置に入れて隠したい(50代 女性)
2位は「カー用品」です。
「季節外のタイヤ」という声が多数。
タイヤは大きくてゴム独特のにおいもするので、屋外に置いておきたい人が多いのでしょう。
「屋外に置いておくにしても、物置なしでは紫外線による劣化が心配」という声も多くなっています。
また、洗車用品などのお手入れ用品を物置に片付けている人もいました。
洗車やメンテナンスは外で行うので、屋外物置に置いておくのが便利でしょう。
扉のある物置なら、道具がたくさんあっても隠せます。
3位 キャンプ・アウトドア用品
- 大きくて、家の中では邪魔だから(20代 男性)
- 埃や土汚れもあるものだし、いちいち帰ってからひとつずつ洗うこともしないので、屋外に置いておくほうが適当(40代 男性)
- キャンプに行くときに、すぐ出せるから(50代 女性)
3位は「キャンプ・アウトドア用品」でした。
かさばるキャンプ・アウトドア用品は、屋外物置に入れるのにピッタリです。
車に積み込む際にも、屋外にあると移動させやすいでしょう。
ただし海で使うアウトドア用品は、保管前に海水がついていないかチェックするのがおすすめ。
海水が「物置のサビ」につながる可能性があるからです。
4位 おもちゃ・子ども用品
- 雨に濡れると劣化が進むから(30代 男性)
- 子どもが外遊びで使う道具。家の中に置いておく場所がないから。汚れているので室内に置くことに抵抗があるから(40代 女性)
4位は「おもちゃ・子ども用品」でした。
お子さんの「砂場遊びの道具」や「三輪車」は、土や汚れがつくため屋外物置に入れておきたい人も多いようです。
ビニールプールなどのかさばるものも、屋外物置に収納できます。
おもちゃなど小さいものだけを入れるなら、コンテナボックスも便利でしょう。
5位 掃除道具・高圧洗浄機
- すぐ取り出しやすい(20代 男性)
- 家の中に入れたくない(30代 女性)
- 水圧洗浄機は濡れると故障するから(30代 男性)
「掃除道具・高圧洗浄機」が5位でした。
屋外を掃除するための道具なら、屋外物置に入れておくのが取り出しやすく片付けやすいので便利。
土や汚れを室内に持ち込む心配もありません。
物置がない状態で屋外に置いておくと、劣化したり故障したりしてしまう可能性もあります。
6位 自転車
- サビ防止(20代 女性)
- 冬になると雪が降って外に自転車を置けないから(30代 男性)
- 室内に置くと邪魔になる(40代 男性)
「自転車」が6位でした。
大人用も子ども用も、自転車は大きくて場所をとりますよね。
玄関収納が広くても家族全員分を入れてしまうとスペースが足りないことも多いので、「屋外物置に自転車を入れてしまいたい」という人も多くなりました。
壁と屋根があるので、自転車が雨に濡れず、かごやチェーン部分のサビなども防止できます。
7位 工具・DIY用品
- 外で使うものなので、外にあるほうが利便性はいいし、室内に収納すると衛生面が気になるから(30代 女性)
- 刃物などは危険だから(40代 男性)
- 工具類などは使ったあとに多少汚れているので、屋外管理が望ましいと思う(50代 男性)
「工具・DIY用品」が7位でした。
DIYに使う工具などは、屋外で使うことが多いので、屋外物置に収納しておけばすく取り出せます。
大きな物置を作業場にしているという人もいました。
また木くずがついて汚れるものや危ない道具もあるので、屋外収納に入れてお子さんから遠ざけておくと安心です。
物置に入れておけば雨に濡れないので、金属部分がサビてしまう心配もありませんね。
8位 ごみ・不用品
- 使わなくなった家具や着なくなった服など。まだ使えるが屋内に置いておきたくないものを、とりあえず物置で保管したい(20代 男性)
- 夏場などごみの臭いが気になるときに、次のごみ回収日までの一時保管場所として使うのは良いかもしれない(30代 女性)
- 使用していない家具やテレビといった不用品。もし泥棒に取られても痛くないので、自分にとって価値のないものを入れるのが良いと思った(50代 男性)
「ごみ・不用品」が8位でした。
ただ暑い時期に生ごみを屋外物置に入れておくと、物置内に臭いがつくことも。
物置が密閉されていないと、臭いが周辺に漂ってご近所トラブルになることも考えられます。
生ごみを入れるなら、臭い漏れに配慮した「ごみ収集庫」を使うことも検討してみましょう。
また、使わなくなったが捨てる決心はつかないものを屋外物置に入れておき、「1年経っても使わなかったら捨てよう」などと決めるのもいいかもしれませんね。
まだ使えるものを譲り先が決まるまで置いておく仮置き場としても使えます。
9位 スポーツ用品
- スノーボード。夏場に使わないものを狭い室内に置いておきたくないからです(10代 男性)
- スキー・スノボ用品など。室内では場所を取るため(30代 女性)
- ゴルフバッグ。室内で一番かさばっているからです(40代 男性)
「スポーツ用品」が9位でした。
「ゴルフバッグ」「スキー・スノボ用品」など、かさばるスポーツ用品が多く挙げられました。
屋外収納に入れておけば、室内の汚れを気にする必要もなくなります。
釣り道具などは臭いがすることもあるので、屋外収納に入れておけば室内で気持ちよく過ごせるでしょう。
10位 雪かき用品
- 雪が降ったとき以外は使わないため(20代 女性)
- 数年に1日しか使わないものなので。また濡れた状態で置いておいても大丈夫そうだから(30代 男性)
- 家の中に置く場所がなくて(50代 男性)
「雪かき用品」が10位でした。
「スコップ・ショベル」「スノーダンプ」「電動除雪機」などの除雪用品は大きくて、室内に置くのが大変。
また使ったあとは雪・水や泥がついてしまうので、外に置いておきたいですね。
使うのも屋外なので、屋外物置に置いておくのが便利でしょう。
物置の中にフックを設置し、ショベルやダンプを引っかけて収納するのもおすすめです。
まとめ
屋外で作業やスポーツすることが多い場合、園芸用品やアウトドア用品を収納できる屋外物置があると便利です。
また屋外物置があると、自転車や不用品などのかさばるものを、風雨から守りながら収納できます。
家の中に置いてあるものを外に移動できるので、室内の収納をより活用できるのもメリット。
ただ物置が「建築物」とみなされる場合は、建築許可申請が必要になりますので注意しましょう。
屋外収納に入れておきたいものが小さい場合は、コンテナボックスなども便利。
ごみ専用の屋外収納もあるので、用途に合わせて選びましょう。
今後家を建てるのであれば、家本体の建築と同時に屋外収納のことも考えておくと、一体感のあるエクステリアにできる可能性が高まります。
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