【住宅のプライバシー対策ランキング】男女505人アンケート調査

住宅のプライバシー対策 アンケート記事

プライバシーが保たれる家だと、リラックスして過ごせます。

しかしお住まいによっては、「プライバシー対策が十分でない」と感じられることもあるでしょう。

今回は全国の男女505人にアンケートを実施。

「実施しているプライバシー対策」や「プライバシー関連の困りごと」について聞きました。

【調査概要】

  • 調査対象:全国の男女
  • 調査期間:2024年8月4日~19日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:505人(女性303人/男202人)
  • 回答者の年代:10代 0.8%/20代 15.0%/30代 31.0%/40代 28.7%/50代 18.4%/60代以上 6.1%

住宅のプライバシー対策を十分している人は7.7%

住宅のプライバシー対策をしている

全国の男女505人に「住宅のプライバシー対策を十分していますか」と聞いたところ、「十分している」と答えた人は7.7%で、1割に達しませんでした。

一方で「まあしている」という人は半数以上で、「十分とは言えないが、やってはいる」と考えている人が多いとわかります。

住宅のプライバシーで気になることは「外から室内が見える」

住宅のプライバシーで気になること

住宅のプライバシーで気になることの1位は「外から室内が見える(197人)」、次ぐ2位は「音が外に漏れる(172人)」でした。

以下、3位「外からベランダ・洗濯物が見える(89人)」、4位「隣家と近い(17人)」、5位「通行量が多い通りに面している(15人)」の結果でした。

アンケート結果から、視線と音を比べると、視線を気にする人のほうがより多いとわかります。

1位 外から室内が見える

  • 駐車場から自室が丸見えになっている(20代 男性)
  • カーテンを開けると、公園からリビングが見えたり、学校の体育館から部屋の中が見えたりする(30代 女性)
  • オープン外構なので、窓を開けると外から家の中がすぐに見えてしまいます(50代 男性)

1位は「外から室内が見える」でした。

外から見られていると思うと、自宅にいても落ち着きません。

外から室内が見えてしまう理由としては、「塀やフェンスがない」「向かいに背の高いマンションや建物がある」「隣家と向かい合っていて、窓が近い」などが挙げられています。

「高低差のある建物から、お互いの影が見える気がする」「お風呂やトイレに窓があるので、シルエットが見えていないか気になる」など、影が見えることを気にしている人も。

はっきりと室内が見える状況ではなくても、今どこで何をしているかを知られることが気になる人は多いようです。

ただ「気を付けないと見える」「カーテンを開けると見える」「夜に照明をつけると見えやすい」という声も多かったため、一日中外から見えっぱなしである家は少ないと考えられます。

なお、自分の家から他の家の室内が見えてしまって気まずいと感じている人も複数いました。

2位 音が外に漏れる

  • 隣の部屋から話し声が聞こえる。つまり自分の声も隣に聞こえるはずなので、気になってしまう(30代 女性)
  • リビングの窓から道路までが近いので、音漏れがある。少し大きな声で会話すると丸聞こえになってしまう(40代 女性)
  • トイレやキッチンの音が、隣家や道路に聞こえてしまう(50代 男性)

2位は「音が外に漏れる」です。

話し声だけではなく、テレビ・音楽やトイレなどの生活音を気にしている人もいます。

隣や外の声がよく聞こえるため、自分の声もよく聞こえていそうと心配している人が多くなりました。

「リビングが道路に近い」といったコメントも見られたため、よく話したり音を出したりする場所が道路や外に近いと、気を遣う場面が増えると考えられます。

3位 外からベランダ・洗濯物が見える

  • アパートに住んでいます。ベランダが隣の家と向かい合っているため、洗濯しづらいです(20代 女性)
  • 向かいの家や、斜め向かいにあるマンション(自分の住む階よりも高層)から、ベランダが丸見え(40代 男性)
  • 集合住宅の1階なので、道路からバルコニーや洗濯物が見える(60代以上 女性)

3位は「外からベランダ・洗濯物が見える」でした。

ベランダは屋外ですので、外から見えやすい場所です。

とくにマンションやアパートと向かい合っている場合、高層階からベランダを覗き込めるため、心配する人が多いとわかりました。

1階にベランダやサンルームがある場合も、道路や駐車場とベランダが面しているつくりになることがあり、気を遣っている人がいました。

4位 隣家と近い

  • 隣家の窓と家が近すぎる(30代 男性)
  • 風呂場の窓と隣家がとても近い(30代 女性)
  • 隣の家との間隔が狭く、窓と窓が対面しています。目隠し対策はしていますが、夜に明かりや音が漏れないようにするのが面倒に感じます(50代 女性)

「隣家と近い」が4位でした。

隣家と近いことにより、「確実ではないけれど、室内が見えているのではないか」「音漏れ対策に気を遣わないと」と、不安やプレッシャーを感じている人が多くなっています。

隣家が近いと、音にも視線にも不安を感じるとわかります。

5位 通行量が多い通りに面している

  • 家の前が会社の駐車場になっているため、人通りが多い(30代 女性)
  • 玄関を出てすぐに道路があり、人通りが多い(40代 女性)
  • リビング前が大きな道路に面しているので、通行人からの視線が気になる(60代以上 男性)

5位は「通行量が多い通りに面している」でした。

人通りが多いことで、視線が気になる人が多いとわかりました。

「自分の部屋の前がエレベーターホールで、人が頻繁に通る」という人もおり、マンションの2階以上でも足音や人影を感じてせわしなく思う人もいるとわかります。

「玄関を開けたらすぐ通りに面しているので、中が見られそう」というコメントもあり、玄関と通りの間にスペースがないことで、プライバシーの問題を感じやすいことがわかります。

住宅のプライバシー対策1位は「カーテンを閉める」

住宅のプライバシー対策

住宅のプライバシー対策として、どのようなことをしているか聞いたところ、圧倒的1位は「カーテンを閉める(229人)」でした。

差が開いて、2位「植栽で目隠しする(44人)」、3位「窓を閉める(36人)」が続きます。

カーテンや植栽・すだれを使い、目隠し対策をしている人が多いとわかります。

視線を気にしていた人が多いだけに、目隠し対策が多数挙げられたのは納得できる結果です。

1位 カーテンを閉める

  • なるべく中が見えないように、カーテンは二重。カーテンをすべて開けることはあまりない(20代 女性)
  • レースカーテンを透けないものにしている(30代 男性)
  • 奥まった家なのでほとんど通行人はいませんが、レースカーテンはすべてミラーカーテンにしています(50代 女性)

1位は「カーテンを閉める」でした。

日中はレースカーテンを閉めて目隠ししている人が多いとわかります。

透けにくいレースカーテンや遮光性の高いカーテンを購入して活用している人も多いとわかりました。

「外からは見えにくいが、光は取り込めるレースカーテン」なども市販されています。

またレースカーテンを自分で縫い合わせて二重にしている人もいて、プライバシー保護のため、市販のカーテンに自分でひと工夫加えている人もいるとわかります。

2位 植栽で目隠しする

  • ベランダや庭に植物を植えて、中が見えないようにしている(20代 女性)
  • 家の前が国道なので、生垣をつくって維持している(50代 女性)
  • 窓が出窓なので、鉢植えを並べて見えにくくしています(60代以上 男性)

2位は「植栽で目隠しする」です。

植栽で目隠しすると、家の外観を保ちつつ、適度な目隠しができます。

植物を植えている場所は、「庭」「窓の前」「ベランダ」「道路や隣家との境目」などでした。

フェンスや生垣のようにするのか、ピンポイントで玄関前などだけ目隠しするのかによって、適している植物は異なります。

またプランターや鉢植えなら、ベランダや室内の窓際でも使えます。

3位 窓を閉める

  • 子どもがうるさいときは窓を閉める(30代 女性)
  • 窓は基本的に締めている。窓を閉めることくらいしか、できることがない(30代 男性)
  • 窓を開けて話すと会話が聞こえてしまいそうなので、大事な話をするときは窓を閉めて話すようにしている(40代 女性)

3位は「窓を閉める」でした。

音を気にして窓を閉めている人が多くなっています。

常に閉めているわけではなく、「大事な話をするとき」「子どもが室内で遊んでいるとき」などだけ窓を閉めている人もいました。

費用なしでできる対策法ですね。

4位 洗濯物は室内干し

  • 洗濯物は浴室乾燥で乾かすようにしている(20代 男性)
  • 下着など見られたくないものは室内干しにする(30代 女性)
  • なるべく部屋干ししている(50代 男性)

「洗濯物は室内干し」が4位でした。

すべての洗濯物について室内干ししている人もいましたが、下着などとくに見られたくない洗濯物だけ室内干しにする人も多くなっています。

つまり「タオルなどであれば、外干しして見られてもあまり気にならない」と考える人も多いとわかります。

なお外干しする際の干し方については、「見られたくない洗濯物は、見えにくいよう内側に干す」「ベランダの柵に隠れるように、低い位置に干す」といった工夫も寄せられました。

物干し竿を低い位置に設置できるベランダなら、洗濯物を低い位置に干しやすくなります。

5位 二重窓にする

  • 二重窓の家を探すようにしている(30代 男性)
  • ほとんどの窓を二重窓にしている(50代 女性)
  • 防音と防寒を兼ねて、二重窓にしている(50代 女性)

5位は「二重窓にする」でした。

防音のため、二重窓にしている人が多くなっています。

家探しのときに二重窓かどうかを判断基準・条件にしている人もいました。

ホームセンターで購入できる「二重窓・内窓キット」や「ポリカーボネート」を使って、二重窓DIYも可能です。

6位 すだれ・シェードを使う

  • 2階のベランダに洗濯物を干しているのが見えないように、年中ずっとすだれをかけています(20代 女性)
  • すだれを下ろして、窓から中の様子が見えないようにしている(30代 女性)
  • リビングの庭側にはよしず、2階の窓にはサンシェードを取り付けている(50代 男性)

6位は「すだれ・シェードを使う」でした。

カーテンは窓の中から目隠しをしますが、すだれやシェードは基本的に屋外設置します。

室内を隠すために設置している人もいれば、洗濯物を隠したり高層階からの視線を遮ったりするため、べランダに設置している人もいました。

使用するときは、風で飛ばされないよう、専用の金具などを使ってしっかり取り付けましょう。

ただしマンション高層階のベランダなど強風が心配される場所では、目隠し用シェードの利用を禁止していることもあります。

7位 フェンス・塀をつくる

  • ベランダの壁を高くしている(30代 女性)
  • リビングなど屋内が見えないよう、自宅の周囲を高い塀で囲ってプライバシー対策をしています(40代 男性)
  • 隣家との間には塀をつくった(50代 女性)

7位は「フェンス・塀をつくる」でした。

エクステリアで目隠しするパターンです。

素材や高さにこだわったというコメントが見られました。

「あとからフェンスを目隠し効果の高いものに変えた」というコメントもあり、住み始めてからプライバシー対策に不安を感じ、リフォームした人もいるとわかります。

ラティスなど置くだけで使えるものなら、後付けしたい場合でも便利です。

「塀と植木で囲っている」など、植栽と合わせて対策している人もいました。

8位 窓にシート・フィルムを貼る

  • お風呂やトイレの窓ガラスは、見えなくなる防止シートを貼っている(30代 女性)
  • リビングの窓に目隠しシートを貼っている(40代 男性)
  • 外から見えないように、窓にフィルムを貼っている(50代 女性)

8位は「窓にシート・フィルムを貼る」でした。

窓に目隠し用のシート・フィルムを張れば、外からの視線を遮ることが可能。

柄付きのシート・フィルムも売られているので、部屋の印象を変えたい人にもおすすめです。

「トイレやお風呂の窓に貼っている」というコメントもあり、カーテンをつけにくい窓の目隠しとして使っている人もいるとわかりました。

9位 小声で話す・静かに過ごす

  • できるだけ小さい声で話している(20代 男性)
  • あまり大きな音を立てず、周囲の注意を引かないようにしています(30代 男性)
  • 賃貸なので手はかけられませんが、話すときはあまり大声で話さないようにしています(40代 女性)

9位は「小声で話す・静かに過ごす」でした。

音漏れを気にして、静かに過ごしている人も多いとわかりました。

具体的には「小さな声で話す」「テレビや音楽のボリュームに注意する」「家では電話しない」などです。

また「自転車を動かすときの音を気にしている」など外出時の音を気にしている人や、お風呂場など音が響きやすい場所での音に注意している人もいました。

室内での話し声を外にいる人に聞かれない工夫としては、隣家から遠い部屋で話すなど、居場所を変えるという対策も寄せられています。

10位 雨戸・シャッターを下ろす

  • 寝室の窓はシャッターを閉めて利用している(20代 女性)
  • 隣の家と近い窓は、雨戸を閉めたままにしています(40代 男性)
  • 1階の窓にはシャッターがついているので、暗くなる前に下ろしている(50代 男性)

「雨戸・シャッターを下ろす」が10位でした。

雨戸やシャッターを閉めると、外からの視線をブロックできます。

夜間だけ下ろすという人もいましたが、常に雨戸・シャッターを下ろしている人もいました。

電動シャッターであれば、開閉の手間が少なくなります。

また風を取り込みながら鍵をかけたり視線を遮ったりできる、通風雨戸・通風シャッターもあります。

まとめ

プライバシー関連の困りごととしては「外からの視線」と「音漏れ」を挙げた人が多くなりました。

実施している対策も視線と音漏れに対応した、「目隠し」「窓の防音」などが多く挙げられています。

DIYでも対策できるので、予算がない人はぜひ目隠しシートなどを検討してみましょう。

アンケート回答には「プライバシーについて一切考えず建てた家なので、道路からリビングは丸見え。防音もなされていないから家族の会話が全部表に聞こえる」というものがありました。

一方で「賃貸マンションですが、部屋を選ぶ際にプライバシー対策を考慮したので気になることはありません」という意見も。

家を買ったり借りたりするときに、プライバシー対策について留意するかどうかで、住んでからの快適性が左右されると考えられます。

自宅では人の目を気にせずゆっくり過ごしたいという人は、家選びや建築の際、しっかりプライバシー対策を考えましょう。

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